2017年10月5日木曜日

小樽ホテル

気になりつつも機会を逸し続けて20余年
検索しても「小樽ホテル HOTEL OTARU MARITTIMO」の文字はどこにもなく
住所から別名のホテルにたどり着き 紆余曲折の変遷を遂げていたことを知った

旧北海道拓殖銀行は1969年に閉鎖
20年の時を経て「小樽ホテル HOTEL OTARU MARITTIMO」として開業

当時 弊社代表は勤めていた旅行会社で添乗員として北海道へよく訪れていた
留守番の身としては現地から届く美味しい海産物は楽しみのひとつだった
が 本人は仕事故楽しむ余裕はなく いつか個人旅行で訪れたい 特に小樽…と
そんな折に 旧北海道拓殖銀行を改装された「小樽ホテル」の紹介記事に誘われて
’91年の11月に訪ねた

その6年後 日本唯一のロシア専門美術館「ペテルブルク美術館」として開館
さらに7年後 再び「ホテル1-2-3小樽」として開業
その4年後「ホテルヴィブラントオタル」に改称 2017年2月15日をもって営業を終了
-2月19日一般公開されたことも知らず-
2016年から小樽の活用されていなかった歴史的建造物(旧三井銀行小樽支店・旧荒田紹介・旧高橋倉庫)をニトリホールディングスが取得・改装・開設した「小樽芸術村」の似鳥美術館として今夏開館

今回調べて知ったことだが「小樽ホテル HOTEL OTARU MARITTIMO」のデザインはNigel Coates氏によるものらしい
客船のメインダイニングを思わせるレストランのテーブルに
譜面台をモチーフにしたのだろうか 異なるデザインの背もたれのダイニングチェアが配されている
バーは大人の時が流れる港湾の夕景といった感じ
客室はすべて異なる内装とのことで
利用した部屋は真紅と青紫で彩られた独特なインテリア
ネコ足のバスタブに欧州の老舗ホテルを髣髴とさせるシャワーの水圧が印象的だった

部屋の写真は撮らなかったのでご紹介することができないが
部屋に備え付けのステーショナリーが残っていた
思い出のホテルを再び訪れることが叶わないことはさみしく感じつつ
かつて港町として繁栄した歴史を垣間見ることができる運河一帯の街並みは 今も変わらず魅力的

同じく'91年に是非と思ったホテルが「THE PLAZA
当時は現米国大統領所有だった
偶然だがこちらも歴史的建造物に指定されていて
'05~'08に閉館 開業後は殆どが分譲されるなど紆余曲折
もう利用することはできないと諦めたこともあったが
現在 わずか一部ながらフェアモントの運営でホテルとして利用可能
「ホーム・アローン」の1シーンTVCM「ザ・プラザでクリスマスを」
いつか叶えてみたい

ホテルは所有者が変わるたびに名称も変わる
「小樽ホテル」のように全く別物になることも
口コミでホテルを探す際にはくれぐれもお気をつけいただきたい





















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